先程のバイソンvs谷口戦が終わりしばしの休憩。
その休憩中にSUWAさんをお見掛けする。きっとセレモニーに参加されるんだろうなぁ。その気持ちがファンとしても嬉しくて自然と笑みがこぼれました。
そういやこの日は、週プロの鈴木健さんの姿もあって、珍しいなぁって思ってたら、まさか9月いっはいで退社されるにあたってこの日のセミが最後の試合リポートになっていたなんて…。
切ない…切な過ぎる。DDTの解説はどうなるの?
週プロモバイルだって、日刊週モバ野郎があるから加入してるようなもんなのに…。
その日刊週モバ野郎で、つい先日まで更新されていた『1000回カウントダウン&突破企画』
健さんが自らの21年に及ぶ記者生活を振り返りながら書き上げられた読み応えのあるそのコラムを読んで、
あの頃の僕たちが胸をたぎらせた青春時代を共有している最後の記者だったってことを改めて実感していただけに…余計に切ないというか、寂しいものがあります。
そんな健さんの最後のリポート…これから心して読ませていただきます。
さて、観戦記に戻りましょう!
▼第5試合
秋山準&鈴木みのる&杉浦貴○
(18分33秒 足首固め)
●力皇猛&Mヨネ&KENTAまず、あのDOのノリ辛いテーマ曲でKENTAも一緒に入ってきたのだが、これが何ともしっくりこない。
ここは別入場にして欲しかったなぁ。先にリキヨネに入ってもらって、後入場でもいいくらいだよ本当に!
そして…待ってましたの鈴木みのる入場!!
いやぁやっぱり雰囲気持ってるわぁ!醸し出すオーラが違うオーラが!
大物の入場は、大会場でこそ映えるんだけど、みのるの
『風になれ』は特にそう思わせるものがあるよね。
続いて、秋山のテーマ
『STERNNESS』に乗って、三沢さんが対抗戦出陣にあたって最後のパートナーに選んだ男・杉浦貴。そして他団体参戦時によくそうしていたようにノアロゴバスタオルを肩からかけてノア一性格の悪い男が、世界一性格の悪い男の待ち構えるリングへ!
役者が出揃ったリング上。この中だとヨネリキが一枚二枚落ちる印象は否めない。
ただ逆にDOからすりゃこの試合は猛アピールする絶好の場…って何回こんなこと言ってきたことか。
地上派が無くなった今、ノアファンの間でのDOに対しての辛口評価は生観戦したことのないファンにまで負のイメージを植え付けてしまっている部分もあるかと思う。
ならば、この超満員の大観衆の前で、何年かぶりに戻ってきたファンやDOを生で初めて見るファンに対して、これがオレ達DIS OBEYの闘いだ!って言うものを見せつけてみろ!と思っていたんですが。
色んな方の観戦記を見る限り、まるで伝わっていなかったんだなと…まぁ実際自分から見ても特筆すべきこと何もなかったですしね。
一方この試合の最大の焦点となる犬猿の2人の3年半ぶりの危険な邂逅。
この2人の間に流れる緊張感!これはお互いが超一流だからこそ譲れない何かがあって、その強烈な個性がぶつかりあうから相容れない関係が出来上がり、ピリピリとした空気が生まれる!
その緊張感は、観ている者にもビンビン伝わってくるのでリング上への集中力も否応なしに高まっていく!だっていつ何が起こるか…目が離せないもの!
そりゃプロなんだから、タッグ組まれた以上はガッチリやれよ。と言う見方もあるだろうけど、自分はこの2人こそ本当のプロフェッショナルだと思う。
だって所詮、プロレスって個人競技でしょ?群れずにたった一人ででも頂点を目指す覚悟がなきゃ一山なんぼ、十肥ひとからげなレスラーでしかないよ!
KENTAと杉だって、秋山やみのるに負けないくらい際立つ個性を持ってるし、時に悲壮なくらいの覚悟を持ってやってるでしょ?
それに引き換えヨネリキよ…。ノアを変えるとか口ばっかでさ、本当に変える気があんだったら徒党組んでタンタラやってねぇで、一人でやってみろってんだよ!!
携帯サイトの日記で、呑気に潮崎と飯行ったとか書いてんじゃないよ!!
せめて、団体に革命を起こそうとするチームや軍団は本体とは完全に別行動でっていうくらいの姿勢でなきゃ甘っちょろいと思われてもしょうがないよね。
上でも書いてるけど、KENTAや杉浦からビンビンに感じられる“覚悟”ってものが、この2人からはまるで感じられないんだよ!!
職業自体には一流も二流も区別はない。しかし各々の職業意識には一流から五流までの隔たりがある。(村松友視)その辺は本当によ〜く考えて欲しい!
試合に戻ると、KENTAが出てきてみのるとの刺激的過ぎる再会が実現すると会場が一気に沸点に達する!!
ファーストコンタクトでは、ヒートアップし過ぎてもつれ合った挙げ句、KENTAを自軍コーナーに押し込んだみのるが秋山にタッチをすると見せかけて
…「やっぱやーめた!」と言わんばかりに杉へとスイッチ。
これまた会場が大いに盛り上がる(笑)みのるからしたら、この変の駆け引きはお手の物だ!
変わった杉とKENTAは研ぎ澄まされた攻防で一気にフルスロットル!!そういえば今ナビの9・22高岡大会で何気にKENTA&杉浦組が実現していて驚かされたんですが、今この2人が組んだらヘビー級のタッグベルトだって狙えちゃうだろうね。
で、その後の秋山とみのるは相手の意思を無視して勝手に体を叩くことで試合権利を奪い取るという交代を互いに繰り返したかと思えば、逆に秋山がエプロンにいるみのるを叩いて勝手に交代しちゃったりと、とにかくお互いツンツンしっ放し!
しかしながら、このまま連係とかしないのかなぁと言う友人に
「プロレス界随一のツンデレっぷりを誇るみのるさんのことだもの!このままじゃ終わらんよ!」一人そう睨んでいたりした(笑)
そんなプロレス界一ツンデレな男とKENTA2度目の絡みでは、どっちも一歩も引かずに喧嘩上等でシバキ合う!!張り手や蹴り、サッカーボールキックにキチンシンク!
とりわけみのるのコーナーに詰めての張り手とボディーブローの猛ラッシュは圧巻でした!
KENTAとみのるの絡み…またじっくりとそして何度だって見てみたい。。。そこにみのるの永遠のライバルとKENTAのソウルメイトが居てくれたら…。そんな妄想を抱かせてくれる2人。またの再会を期待しています!
最後は、凄玉杉浦がリキさんとのタイマン勝負であの巨体をリフトしたかと思えば打撃の攻防でも打ち勝って見せ、アンクルロックで雄叫びを上げながら絞り上げて完璧なタップを奪い取った!!
↑よくよく見ると、みのるさんもヨネにアンクルロックだw館内は、金星を挙げた時のようなどよめきと歓声に包まれたが、現状の勢いや実績を考えれば順当勝ちだと言えるでしょう。
仕事を終えるとさっさと一人花道を下がっていく昔気質丸出しの杉。最後までらしいやぁね(笑)
↑見つめあう視線のレーザービーム♪残った秋山とみのるは西永レフェリーから共に勝ち名乗りを受けた後、みのるが秋山の胸をポンと叩いてロープを跨ぐと、その背中を秋山も
「お疲れさん」と言った感じで軽く叩き返す。
終盤の混戦では、みのるのスリーパーで捕らえたヨネに秋山が低空ニーを見舞っていく連係も見せてくれました。
お互い、そのツンデレっぷりもイイ勝負だよ(笑)
そして、みのるが花道の途中で三沢さんの遺影に向かってエルボーの仕草を決めて自分なりの追悼の意を表していた時…
リング上では一人になった秋山にKENTAが歩み寄り、三沢さんの遺影を指差し
『三沢さんの為に…大阪ガッチリいきましょう!』そう言わんばかりに熱い握手を交わしました。
それぞれの三沢さんへの想いが交錯した瞬間でした。
いくつかの刺激的な再会を演出したこのマッチメイク。丸藤副社長の手腕だったとしたら…
今まで周りの人間に心配をかけないように口癖の如く使われていた三沢さんの「大丈夫」
それが初めて相手に任せる意味での「これなら大丈夫だな」と言ってもらえるような気がしました。
さぁ次は大阪大会!あのメインイベントが意味のあるマッチメイクだったと思えるように…秋山&KENTAよ、あの男の心の導火線に火をつけろ!!