▼第5試合
TARU&YASHHI&○平井(14分20秒)諏訪魔&カズ●&土方
※消火器攻撃
カズのシュートな発言が物議を醸していることで御馴染みの平井との抗争。
だがしかし、実際に試合になると戦前のテンションは何処へやら?一気にトーンダウンといった感じで若干拍子抜けしました。カズの日頃見せないキラーな部分・・・例えば昔ファン感でやった諏訪魔とのチェーンデスマッチで見せたようなのを期待してたんだけどなぁ。
まぁ土方を捕まえて、カズを出させない展開に持って行って散々イライラを募らせて、最後は乱入ありレフェリー暴行ありで消火器プシューで平井にカズからフォール取らせるってのもVMが上手かったんだけどね。
ただどう見てもお荷物にしか見えなかった平井を引き入れただけでなく、どうにかなりそうな感じがしちゃうんだからTARUさんのプロデュース能力ってのは恐るべしだよね。諏訪魔の殻を破り、コジのプロレスに幅を持たせ、トップに立つ為に必要なモノを学ぶ場にもなっているVMが、再生工場としても機能するとなれば・・・そんなユニットマジで羨ましい(ノアヲタの本音)
ただ、平井の空気の読めなさ加減ってなかなかどうして半端ないと思うんで、この先モノになるかどうかはガチで険しい道程だろうね。構ってもらってる今の内になんかこうインパクトあることをやらかすとかしないとだよね。ちなみにリングネームが平井伸和より『ヘイト』に改名されました。KY平井のが良さげだけどね。
▼第6試合
天山&裕次郎&○内藤(18分20秒)小島&KAI&大和●
※スターダストプレス
この試合はマイミクさんのF4への愛と天山への嫌悪感の両方をヒシヒシと感じながらの観戦になりました。そんなマイミクさんの目線からは色々と思うところがあったようですが、自分はただただあの3人の陽性オーラにあてられちゃって・・・ノアにもああいうキャラ欲しいなぁと羨ましがることしきりでした。
一方のNO LIMITもノアでやるよりもノビノビやってるように見えて全日でKAI&大和とガンガンやり合う方がいいんじゃないの?っていう気になって・・・ドンドン卑屈になっていくノアヲタなのでした。笑
改めて試合はというと、大和が受け過ぎたかなって感じで、新日系のヤングライオン上がりってのはどうしてもガンガン前に来る感じだから余り受け過ぎちゃうと持っていかれちゃうんだよな。あとKAIは既に出来上がっていてスター性を凄い感じるんだけど、その反面感情移入がしずらいっていうかノリづらいってのもあるんだよね。特に男目線だとどうしても不器用で泥臭いタイプにいっちゃうんでね。だからKAI自身がもっと感情表現出来るようになれれば、もっとファンを惹きつけられるんじゃないかなって思いました。
それにしても天山はドイヒーでした。自分が目立たなくても若手を上手く引き立たせるっていう役割もあったんだろうけど、自分のことで精一杯って感じでだいぶテンパってる感じが伝わってきちゃって、こりゃ重傷だなぁと・・・。コジもなんとなくそれに引きづられる格好で少し元気がない感もあったけど、ちゃんとKAI&大和を引っ張ってるリーダーっぷりが見えたので頼もしく映りましたからね。
G1タッグ&最強タッグ・・・マジで心配になってきたけど、友情パワーなんてものは逆境に立たされた場面でこそ、その真価が発揮されるんじゃねぇかと思ったりもするんで、天コジこっから巻き返して見せろ!!
▼セミの世界Jr戦は、別で1個の記事にします。
▼メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合
○[王者]グレート・ムタ(25分46秒)鈴木みのる[挑戦者]●
※シャイニングウィザード
☆王者ムタが初防衛に成功
ムタとしては、みのる以外にも丸藤vs近藤とも闘ってたんじゃないかな?なんていうベタなことを言っちゃいましたが、実際にこのメインがぶっちゃけイマイチな内容になったのは、その辺も関係してたんじゃないかなって感じました。
挑戦者みのるの入場。久しぶりに会場で生で聴く『風になれ』にはしびれたね!この日は白と黒とのツートンカラーがテーマだったらしく、タイツはもちろんのことシューズも白と黒でさらに頭まで半分は金髪でもう半分は黒髪という徹底ぶり!この辺がつくづくプロフェッショナルだよねぇ。
今回のシリーズ中だって、ムタの代理人であるムトちゃんにあの手この手で揺さぶりをかけ、シリーズに出て来い!と挑発を続けて来た。そんなベタベタなプロレス的駆け引きが人一倍嫌いそうに見えて、その実誰よりも大好きだったりするんだよね。バックステージでその手の魔界がどうこうって話をしてる時の楽しそうな顔ったらなかったからね。
またそれを許容出来る全日の器のデカさっちゅうか自由な雰囲気は本当に魅力的だ。フリーの選手がやりやすいわけだよな。NO LIMITがノアよりノビノビして見えたのもこの辺が関係しているんだと思う。
一方、チャイニーズバージョンで登場のムタ。今回はどんな世界に引きずり込んでくれるのか?期待せざるを得なかったが、挑戦者のみのるも独自の世界を持ち相手の光を消してしまうスタイル。どっちが自分の世界に染められるのかの勝負になるのかなと思っていた。
しかし試合は、互いにどちらの世界観にも染まることのないまま終盤戦に突入し、結末は唐突に訪れてしまった。
何らかの計算違いが生じたのか、何なんのかは分からなかったが、国技館全体に響いた「エーーーッ!!」という溜息交じりの声がメインイベントの役割を充分には果たせていないことを物語っていた。
そこにきての帝王・高山の登場!!
正直このサプライズに救われたなという感じだった。帝王曰く、試合後もベルトで盟友みのるちゃんを痛ぶるハゲに業を煮やしての乱入劇だったとのことだが、直接肌を合わせるには至らずリング上にて睨み合うに留まった。ただこの“魔界の皇帝”と“プロレス界の帝王”が同じリングにいるというだけで十ニ分に刺激的だったし、この初遭遇はイコール帝王高山が3冠次期挑戦者の第1候補に浮上したということになるわけだ。
きっと会場に集まったファンの大半は、その消化不良な気持ちを押し殺し、ムタvs高山というプロレス界に残された数少ない夢対決に想いを馳せたことでしょう・・・
いや・・・ていうか、みんなの頭の中は『丸藤vs近藤』のことでいっぱいだったかもしれないなぁ。